温度生物学 THERMAL BIOL.

活動報告Activity

2024/07/04

「発汗に重要なイオンチャネルを明らかに~発汗制御薬の開発に新たな知見~」の論文がeLife誌に掲載(2024年7月4日公開)されました。eLife Science Digestsに'Breaking a sweat'として紹介されています。

A work about the involvement of TRPV4 in temperature-dependent perspiration has been published in eLife (July 4th). The work has also been featured in eLife Science Digest with a title 'Breaking a sweat'

今回、自然科学研究機構 生理学研究所/生命創成探究センターの富永真琴前教授(現:名古屋市立大学 なごや先端研究開発センター特任教授)と加塩麻紀子前特任准教授(現:熊本大学大学院生命科学研究部准教授)は、佐賀大学医学部の城戸瑞穂教授、飯田市立病院病理診断科の佐野健司部長(元:信州大学医学部講師)との共同研究で、温度感受性TRPV4イオンチャネルとアノクタミン1の機能連関がマウスの発汗に関与することを明らかにしました。また、ヒトの難病である特発性後天性全身性無汗症患者の汗腺ではTRPV4イオンチャネルの発現が低下していることも判明しました。発汗制御薬の開発に貢献する発見です。本研究結果は、eLife誌(2024年7月4日公開)に掲載されました。

eLife誌